12月9日に東京医科歯科大学で行われた第二種・
第一種歯科感染管理者の認定継続研修会として
「歯科領域における小外科の感染予防対策」の公演を終えて、
難関な資格を取ったものの現場で生かし切れていない
受講生が多く存在することを知りました。
特に高い滅菌・消毒レベルを
求められるインプラント手術に於いては、
まだ日本は歴史が浅いので皆さん試行錯誤している様でした。
私は1951年発足のアメリカインプラント学会の
専門医であり、多くの海外研修に参加した経験を生かして、
必要な滅菌機器・消毒方法・スタッフ教育など各施設に
合わせた感染予防システムを作ることが大切だと説明しました。
また日進月歩の医療の現場においては基準やガイドラインは
変化するので、常に勉強し続ける事の大切さを話しました。
最近の歯科医院における競争激化によるインプラント治療の
安売りでコストカットを実践する歯科医院が存在するので、
患者さんからは解らない安全のためのCT・生体モニター・AED、
安心のための滅菌機器・手術着などの消耗品は高額ではあるが
必要であり、見えないからこそプライドを持って取り組んで
欲しいと説明しました。
そして感染予防対策は目的ではなく手段であるので
治療技術を上げることが更に大切だとお話しさせて頂きました。
質疑応答で受講生からは一緒に海外へ勉強に行きたい、
私が講師を務めるインプラントの技術講習会にも参加したいという
リクエストもあり、実りのある研修会になりました。
順天堂静岡病院横徒歩2分
ナガオカデンタルクリニック
TEL : 055-947-4545
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